スポンサーリンク

パリ観光でいちばん便利な移動手段が、メトロ(地下鉄)です。主な観光地のほとんどに駅があり、数分おきに電車が来るので、慣れれば自由にパリを回れます。ただし、2025年からチケットの種類が大きく変わり、紙のきっぷもなくなりました。パリで生まれ育った筆者が、2026年のメトロの料金とチケットの買い方、乗り方、気をつけたいことをまとめました。

パリのメトロの基本

パリのメトロは、1号線から14号線までと、3bis号線、7bis号線の16路線があります。路線は番号と色で分かれていて、駅の案内板には、その電車が向かう終点の駅名が書かれています。乗りたい路線の番号と、進みたい方向の終点の駅名を確認するのが、迷わないコツです。運行はおおむね朝5時30分ごろから深夜1時過ぎまでで、金曜日と土曜日の夜は少し遅くまで走ります。2024年からは14号線がオルリー空港までつながり、空港へのアクセスも便利になりました。

2026年のチケットと料金

2025年1月から、パリと周辺の公共交通の料金がシンプルになり、メトロ、RER(郊外電車)、近郊電車は同じ料金で乗れるようになりました。2026年1月からの主な料金は次のとおりです。

チケット料金(大人)使える乗り物
メトロ・トラン・RER乗車券2.55ユーロメトロ、RER、近郊電車(空港を除く)
バス・トラム乗車券2.05ユーロバス、トラム
空港チケット14.00ユーロシャルル・ド・ゴール空港・オルリー空港とパリの間
ナヴィゴ・ジュール(1日乗り放題)12.30ユーロ全ゾーンのメトロ、RER、バスなど
ナヴィゴ・スメーヌ(1週間乗り放題)32.40ユーロ全ゾーン(月曜日から日曜日まで)

1回の乗車券は、改札を出るまでの間なら、メトロとRERの乗り換えができます。メトロからバスへの乗り換えには、別のチケットが必要です。空港とパリの間は通常の乗車券では乗れないので、空港チケットを買いましょう。

Advertisement

チケットの買い方

ナヴィゴ・イージー(ICカード)

紙のきっぷは販売を終了し、いまは「ナヴィゴ・イージー」というICカードにチケットを入れて使うのが基本です。カードは駅の券売機や窓口で2ユーロで買えて、何度でもチャージできます。1日乗り放題のナヴィゴ・ジュールも、このカードに入れて使えます。1枚のカードは1人ずつ使うものなので、家族で旅行する場合は人数分用意しましょう。

スマートフォンで買う

イル・ド・フランス・モビリテ(IDFM)の公式アプリを使うと、対応するスマートフォンにチケットを入れて、改札にかざして乗ることもできます。カードを買いに行く手間がなく便利ですが、スマートフォンの電池が切れると使えなくなるので注意しましょう。なお、銀行のクレジットカードを改札にかざして乗る方法も段階的に導入が進められていますが、すべての駅で使えるようになるには時間がかかる見込みです。

1週間乗り放題のナヴィゴ・スメーヌ

月曜日から日曜日までの1週間、全ゾーンのメトロやRER、バスに乗り放題になる定期券です。空港へのRERにも使えるので、月曜日から日曜日にかけて5日以上滞在する方にはお得です。使うには、顔写真を貼る「ナヴィゴ・デクーヴェルト」というカード(5ユーロ)が必要なので、写真を1枚用意しておきましょう。滞在期間が曜日と合わない場合は、1日乗り放題や1回券のほうが安くなることもあります。

メトロの乗り方

駅に入ったら、乗りたい路線の番号と終点の駅名の案内に従ってホームへ向かいます。改札ではカードやスマートフォンを読み取り機にかざし、緑のランプがついたら通ります。古い車両は、ドアのボタンやレバーを押して自分で開ける必要があります。降りるときは「Sortie(出口)」の表示に従い、乗り換えは「Correspondance(乗り換え)」の表示をたどります。

車内やホームでは、ときどき検札があります。降りるまでチケットやカードはなくさずに持っておきましょう。有効なチケットを持っていないと、その場で罰金を請求されます。

気をつけたいこと

観光客が多い路線や駅では、スリの被害が少なくありません。ドアの近くに立つときはスマートフォンをしまい、バッグは体の前で持ちましょう(パリのスリ対策)。夜遅い時間は、人の少ない車両や駅を避けると安心です。また、駅によってはエレベーターやエスカレーターがなく、階段だけのところも多いので、大きなスーツケースを持っての移動は、空港からタクシーを使うのも一つの方法です。

観光に便利な路線

1号線は、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場、ルーヴル美術館、市庁舎、バスティーユを東西に結ぶ、観光にいちばん便利な路線です。全自動で運転されていて、ホームドアもあります。14号線も全自動で速く、マドレーヌやシャトレなどの中心部とオルリー空港を結んでいます。エッフェル塔へは6号線のビル・アケム駅や、RERのC線が便利です。郊外へはRERを使います(パリのRERの記事)。

メトロの料金を含めた旅全体の費用は、旅行費用シミュレーターで目安を出せます。乗り換え案内や地図アプリを使うためのスマートフォンの通信手段も、出発前に用意しておきましょう。

PR

フランスで使えるeSIMを用意する

メトロの乗り換え案内や地図アプリを使うには、スマートフォンの通信が欠かせません。eSIMなら、パリに着いてすぐに使えます。

出典(2026年10月確認):Île-de-France Mobilités(2026年の料金)、RATP