船が見えるセーヌ川

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セーヌ川:歴史、観光スポット、楽しみ方完全ガイド

パリを 流れる川、セーヌ川(La Seine)は、パリを象徴する美しい川であり、街の中心を流れるその景観は、多くの観光客に感動を与えています。

全長約777kmのセーヌ川はフランス🇫🇷北部を流れ、パリの歴史、文化、そして生活の中心的な存在です。

さて、セーヌ川のご紹介させていただきます!🙆‍♀️

パリのセーヌ川の基本情報と歴史 📚

セーヌ川は、ブルゴーニュ地方のランゲル(Langres)近郊に源を発し、ノルマンディー地方で英仏海峡(La Manche)に注ぎます。

パリを横断する部分は全長約13kmで、街を右岸(Rive Droite)と左岸(Rive Gauche)に分けています。

名前の由来

ケルト語で「神聖な川」を意味する「Sequana」に由来します。

歴史的重要性

ローマ時代から物流の主要ルートとして利用されています。また、現在もフランス🇫🇷の文化と経済において重要な役割を果たしています。

起源

セーヌ川は、現在のような姿になるまでに長い年月をかけて形成されました。紀元前12,000年にその起源を持つこの川は、現在とほぼ同じ主な流れを辿っていました。ところが、当時の景観は今とは異なっています。また、パリにはセーヌ川に架かる橋が37か所あります。それぞれが両岸、人々、そしてモニュメントを繋ぐ大切な存在です。

セーヌ川と水質問題 🚰

1923年以降、セーヌ川での遊泳は禁じられています。しかし、1960年代までは多くのパリ市民が川で泳ぎ続けていました。当時、水質の悪化により健康被害が懸念されるようになり、遊泳は禁止されました。その後、1980年代から水質改善の取り組みが始まりましたが、2015年の「水泳計画」以降、2024年パリオリンピックに向けて、14億ユーロもの資金が投入され、大規模な浄化プロジェクトが展開されています。

セーヌ川とパリ2024オリンピック 🇫🇷

パリ2024オリンピック

2024年パリオリンピックでは、セーヌ川が史上初のオリンピック開会式の舞台となります。

スタジアムではなく、街中で行われる開会式はオリンピック史上初の試みです。

2024年7月26日19時30分から23時までの間、206の国と地域から集まった約10,500人のアスリートがセーヌ川を舞台にしたパレードに参加しました。

観客数十万人が見守る中、約160隻の船がアスリートたちを乗せて、オーステルリッツ橋からトロカデロまでの6キロメートルのコースを進みました。

この壮大なショーには、ノートルダム大聖堂ルーヴル美術館、ポンヌフ、芸術橋、そしてエッフェル塔といったパリの象徴的な景観が背景として彩りを添えました。

セーヌ川沿いの観光スポット 👀

セーヌ川沿いには、世界的に有名な観光スポットが点在しています。

エッフェル塔(Tour Eiffel)

セーヌ川から見えるエッフェル塔

セーヌ川左岸のシャン・ド・マルス公園に位置するエッフェル塔は、川からの景色が特に美しいスポットです。

エッフェル塔(Tour Eiffel)

ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)

セーヌ川から見えるノートルダム大聖堂

シテ島に建つゴシック建築の傑作で、セーヌ川の中心に位置しています。

ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)

ルーブル美術館(Musée du Louvre)

ルーブル美術館

セーヌ川右岸

世界最大級の美術館で、セーヌ川右岸に隣接しています。

ルーブル美術館(Musée du Louvre)

オルセー美術館(Musée d’Orsay)

セーヌ川から見えるオルセー美術館

セーヌ川左岸に位置する印象派絵画の名作が集まる美術館。

オルセー美術館 (Musée d’Orsay) →

ポン・デ・ザール(Pont des Arts)

セーヌ川にある多くの恋人たちが訪れるロマンチックなポン・デ・ザール(Pont des Arts)

ポン・デ・ザールはセーヌ川に架かる歩行者専用橋です。
多くの恋人たちが訪れるロマンチックなスポットです。

ポン・デ・ザール (Pont des Arts) →

セーヌ川で楽しめるアクティビティ 💫

バトー・ムーシュ(Bateaux Mouches)クルーズ

セーヌ川観光の定番で、昼間や夜のパリを船上から眺めることができます。

所要時間: 約1〜2時間

料金: 大人約15〜20ユーロ

セーヌ川観光でバトー・ムーシュクルーズが乗れる

川沿いの散策

ユネスコ世界遺産にも登録されているセーヌ川沿いのプロムナードは、徒歩や自転車での散策に最適です。

セーヌ川の川沿いの散策

ピクニック

夏にはセーヌ川沿いでピクニックを楽しむ人々が多く見られます。特にパリ・プラージュ(夏季限定の人工ビーチ)は観光客にも地元民にも人気です。

夏にはセーヌ川沿いでピクニック
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セーヌ川を訪れる際のヒント 💡

クルーズの時間帯を選ぶ

夜のクルーズではライトアップされたパリの景色が楽しめます。特にエッフェル塔のシャンパンフラッシュは見逃せません。

季節に応じた服装を

セーヌ川沿いは風が強いことがあるため、春や秋には防寒対策を忘れずに。

地元のイベントをチェック

セーヌ川沿いでは年間を通じて様々なイベントがあります。マーケット、音楽祭などが開催されています。

セーヌ川とアート・文学 👨‍🎨

セーヌ川は、多くの芸術家や作家にインスピレーションを与えてきました。
クロード・モネやヴィンセント・ヴァン・ゴッホなどの画家はセーヌ川をテーマにした作品を数多く残しています。

パリを 流れる川の「レ・ミゼラブル


また、文学の世界でもヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』やエルネスト・ヘミングウェイの『移動祝祭日』に登場します。

冬の時のセーヌ川、文学の世界

セーヌ川についてのまとめ ℹ️

セーヌ川は、単なる川ではなく、パリの歴史、文化、そして日常生活に深く根付いている存在です。観光スポットを巡るだけでなく、川沿いを散策したり、クルーズを楽しんだりすることで、パリの魅力をより深く体験できます。セーヌ川を訪れて、パリの新たな一面を発見してください! 🙆‍♀️

セーヌ川の地図 🗺️

セーヌ川 Q&A ❓

セーヌ川での水泳は1923年から禁止されています。この年、川の安全性が危険と判断されたためです。しかし、2024年のパリオリンピックを控え、セーヌ川を浄化する15億ドル規模のプロジェクトにより、状況は大きく変わりつつあります。

主な汚染原因は未処理の汚水です。これらがセーヌ川に排出されることで、水質が全体的に悪化しています。

セーヌ川は全長約13キロメートルで、深さは3.40メートルから5.70メートル、幅は30メートルから200メートルの範囲で変化します。

セーヌ川は、標高450メートルのラングル高原にあるコート=ドール県のスルス=セーヌを源流とし、773キロメートルを流れた後、ル・アーヴルとオンフルールの間で英仏海峡に注ぎます。

By ParisRyokou

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