パリからロンドンへは、高速列車ユーロスターで約2時間15分です。ドーバー海峡の下をトンネルで抜け、パリ北駅からロンドンの中心にあるセント・パンクラス駅まで乗り換えなしで行けるので、パリ旅行にロンドンを組み合わせる方や、日帰りでロンドンを訪れる方に人気があります。パリで生まれ育った筆者が、ユーロスターの乗り方、駅での手続き、日本のパスポートで必要な英国のETA(電子渡航認証)について、2026年9月時点の情報をまとめました。
所要時間と運行本数
パリ北駅(Gare du Nord)からロンドンのセント・パンクラス駅までは、速い列車で約2時間15分です。ロンドンはパリより1時間遅れているので、時計の上では1時間ちょっとで着いたように見えます。列車は早朝から夜まで1日に十数本あり、朝の列車で出発して夜の列車でパリに戻れば、日帰りでロンドンを観光することもできます。出発駅のパリ北駅についてはパリ北駅の記事で紹介しています。
日本のパスポートで必要な英国ETA
イギリスはシェンゲン協定に入っていないため、ユーロスターに乗る前にフランスの出国審査とイギリスの入国審査を受けます。日本のパスポートで観光のためにイギリスへ行く場合、ビザは必要ありませんが、事前にETA(電子渡航認証)を取得しておく必要があります。申請は英国政府の公式アプリかGOV.UKのサイトで行い、料金は2026年4月8日から20ポンドになりました。ETAは原則2年間有効で、その間は何度でも使えます。審査に数日かかることもあるので、出発の1週間前までには申請しておくと安心です。公式ではない代行サイトは手数料が高くなることがあるので、申請はかならず英国政府の公式サイトから行いましょう。
パリ北駅での手続きと到着時間の目安
ユーロスターは、飛行機と同じように出発前に手続きがあります。ロンドン行きの乗り場は北駅の2階にあり、乗車券のゲートを通ったあと、フランスの出国審査、イギリスの入国審査、手荷物検査の順に進みます。2026年からは、EU(ヨーロッパ連合)の出入国管理システム(EES)により、日本などEU以外のパスポートの方は、専用の機械でパスポートの読み取りや顔写真・指紋の登録を求められることがあります。
ユーロスターは、スタンダードとプラスの乗客に出発の75〜90分前、プレミアの乗客に45〜60分前に駅に着くよう案内しています。乗車ゲートは出発の30分前(プレミアは15分前)に閉まり、それ以降は乗車できません。朝や週末は審査の列が長くなることもあるので、時間には余裕を持って向かいましょう。
座席のクラスと荷物
座席は、スタンダード、プラス、プレミアの3つのクラスがあります。スタンダードがいちばん手頃で、プラスは座席が広めで軽食がつき、プレミアは食事のほか、駅のラウンジや専用の審査レーンを使えます。荷物は、スタンダードとプラスではスーツケースなど2個と手荷物1個、プレミアでは3個と手荷物1個まで持ち込めます。ロンドン行きの列車では、荷物の長さは85cmまでです。飛行機と違って重さの制限はなく、液体の持ち込みにも細かい制限はありません。
チケットを安く買うコツ
ユーロスターの料金は、航空券と同じように、予約の時期や列車によって変わります。早めに予約するほど安い料金が見つかりやすく、週末や休暇の時期、朝と夕方の人気の時間帯は高くなりがちです。日程が決まったら、なるべく早く公式サイトで料金を確認しましょう。ロンドンの観光が初めてで、移動と観光をまとめて手配したい方は、ユーロスターの往復とロンドン観光がセットになった日帰りツアーを選ぶ方法もあります。
ロンドンから戻ったら
ロンドンからパリに戻るときは、セント・パンクラス駅でイギリスの出国とフランスの入国の審査を受け、パリ北駅に着いたらそのまま街に出られます。北駅はメトロやRERの乗り換えが便利ですが、人が多く、スリにも注意が必要な駅です。パリのスリ対策もあわせて確認しておきましょう。パリとロンドンの両方を回る旅の予算は、旅行費用シミュレーターで目安を出せます。
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パリ発・ロンドン日帰りツアーユーロスターの往復とロンドン観光がセットになったツアーを比べて予約できます。自分で手配するのが不安な方や、限られた時間で効率よく回りたい方に向いています。
出典(2026年9月確認):Eurostar(チェックイン)、Eurostar(EES)、Eurostar(荷物)、GOV.UK(ETA)、The Local(ETA料金の改定)




