【オテルドゥ・ラ・マリーヌ】Hôtel de la Marine|完全ガイド

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ (Hôtel de la Marine)
オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ (Hôtel de la Marine)

評価 :5/5。

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ:コンコルド広場の宝石

パリのコンコルド広場にあるオテル・ドゥ・ラ・マリーヌは、18世紀に建てられた珠玉の建築物です。かつては海軍の司令部であったこの建物は、現在、展示スペース、体験型トレイル、そして発見すべき素晴らしい遺産を擁している。

歴史、芸術、文化が融合したこの建物は、訪れる人々にとってまたとない体験となることでしょう。この記事では、オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ (Hôtel de la Marine)の話を詳しくします!🙆‍♂️

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの歴史 📚

王室の倉庫からフランス海軍の拠点へ

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの歴史の持ってる建物の中に

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌは、パリ・コンコルド広場の2番地に位置し、フランス🇫🇷の歴史を物語る重要な建物です。

1758年、建築家アンジュ=ジャック・ガブリエルによって建設されました。王室広場の景観を整えるためのプロジェクトの一環として設計されました。

当初は、王室の家具やタペストリー、美術品を保管する「王室倉庫」の役割を担っていました。

1776年には、画期的な試みとして、毎週火曜日に一般市民が王室コレクションを鑑賞できるようになりました。しかし、フランス革命🇫🇷後、この建物は海軍省の本部へと転用され、226年間その役割を果たしました。

現在、精密な修復作業を経て、この建物は「生きた博物館」となりました。18~19世紀の優雅な雰囲気を感じながら、フランス🇫🇷の知られざる歴史を垣間見ることができます。

ヴィクトル・シュルシェールの遺産

この建物で特筆すべき歴史的出来事の一つは、1848年の奴隷制度廃止令の署名です。海軍大臣室で、熱心な奴隷廃止論者ヴィクトル・シュルシェールがこの重要な文書を執筆しました。

マルティニック島から出身のヴィクトル・シュルシェールの遺産。

現在、この部屋は博物館の中でも象徴的な空間となっています。ロカイユ様式の家具や「デュボワ」の刻印がある机は、彼の努力と情熱を物語っています。

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの見どころ 👀

豪華な王室の栄華と国家の秘密

パリの美しい空が見える監督官の中庭から

まず訪れるべきは、監督官の中庭です。建築家ヒュー・ダットンが設計した壮大なガラス天井が目を引きます。

建物内部では、部屋ごとに異なる物語が紡がれています。

例えば、外交サロンでは、重要な国家間の会議が行われていました。この重厚な空間には秘密も隠されています。扉の奥にある小さなスペースは、外交官の会話を盗み聞きするために使われていたと言われています。

緑いろの美しい王室家具倉庫の監督官のアパートメント
王室家具倉庫の監督官のアパートメント2
王室家具倉庫の監督官のアパートメント3

さらに進むと、王室家具倉庫の監督官のアパートメントがあります。エレガントな木工装飾や豪華な家具が18世紀の雰囲気を再現しています。修復の際には、発見された900ページに及ぶ目録が大いに役立ちました。

ラ マリーヌのロッジア

そして、見逃せないのがロッジアです。

ここからは、コンコルド広場を一望できます。

双子のような宮殿の建物や、広場の中心にそびえるオベリスクも絶景です。

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの見事な修復作業 🏗️

過去が現在に息づく場所

過去が現在に息づく場所

5年に及ぶ修復を経て、マリーン宮殿は2021年に再オープンしました。

18世紀のオリジナル装飾が丁寧に復元されました。そして、金箔やフレスコ画が輝きを取り戻しました。

常設展示では、歴史的な作品と世界的な美術品を融合させた「アル・ターニ・コレクション」も見どころです。また、「奴隷制記憶財団」もここに拠点を構え、この場所に新たな意味を与えています。

💡 ご存じですか?

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌのレプリカがアメリカにあります!😮
ホレス・トランバウアーとジュリアン・アベレによってコンコルド広場に建てられた2つの建物のレプリカがフィラデルフィアにあります。

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの実用情報 🔖

時空を超えた旅を快適に

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの見学所要時間は約1時間半です。混雑を避けるため、オンラインでの事前予約をお勧めします。特に繁忙期は要注意です。

音声ガイド 🎧

日本語の音声ガイドを借りると、より深く作品の世界を楽しむことができます。

時間

開館時間は毎日10:30~19:00です。金曜日は21:30までのナイトツアーも楽しめます。

私の経験 🧳

「パリのヴェルサイユ宮殿」と称されるほど豪華絢爛な建物はもちろん、最新技術による音声ガイドに感動しました!「confident 」(秘密を打ち明けられる友人)と名付けられたそのヘッドフォンは、事前予約の段階で言語が選べるため、難しい設定がいらずつけた瞬間から指定した言語が流れ出します。

ポイントは、つけている人の動きを自動的に感知してくれるところ。目で楽しいだけでなくしっかりと知識も深まり、3Dサウンドで建物内に響く足音や話し声は18世紀当時にタイムスリップしたかのような臨場感が味わえます。

コンコルド広場に面したサロン

特にコンコルド広場に面したサロン(広場)は、舞踏会を再現した華やかな音声が相まって息を呑む美しさ!美術館というよりアトラクションを体験したかのような、特別なひとときが楽しめました。

コンコルド広場に面したサロン

ミュージアムショップ

見学後に寄ったミュージアムショップでは、船や魚などのマリンモチーフを用いたグッズが多く、最後までワクワクが止まりません。パリミュージアムパスの対象施設に含まれているところも、嬉しいポイントです。

ミュージアムショップ
ミュージアムショップ 2

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌへのアクセス 🚇

アクセス

👉 メトロ「コンコルド駅」(1、8、12、14号線)
👉 42、45、72、73、84、94番のバスを利用してください。

入り口はコンコルド広場に面しています。セキュリティチェック後、現地でもチケット購入が可能です。

徒歩で行ける場所 🚶

なぜオテル・ドゥ・ラ・マリーヌを訪れるべきか? 🤔

歴史と芸術が融合した特別な空間

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの螺旋階段

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌは単なる博物館ではありません。数世紀にわたる歴史を体感します。また、王政の華麗さと共和国の重要な瞬間を垣間見ることができる場所です。

その建築、装飾、エピソードの一つ一つが、芸術や歴史、そして発見の喜びをもたらしてくれます。

パリに訪れる際は、このユニークな体験をお見逃しなく。

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの予約 📆

実用情報 📝

営業時間 ⌚定休日 😴料金 💶
10:30-19:001月1日アパートメント・ 一人: €17.00
金曜日のみ21:30まで5月1日Al Thani コレクション一人: €13.00
※最終入場は閉館45分前まで12月25日両方・WEB限・€23.00

チケットの購入方法 💶

特に塔の入場は事前予約がおすすめです。予約することで長い待ち時間を避けられます。

ℹ️ オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ (Hôtel de la Marine)

住所: 2 Pl. de la Concorde, 75008 Paris, France
営業時間: 10時30分~19時 (金曜日は21時30分まで開館) ※季節やイベントにより変更となる場合があります。
公式サイト: Hôtel de la Marine
最寄駅: メトロ1・8・12・14号線 Concorde(コンコルド)駅

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの地図 🗺️

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの Q&A ❓

見学コースは2種類あり、19世紀のサロンやバルコニーからコンコルド広場の景色を楽しめる所要時間45分の「サロン&ロッジア」と、「サロン&ロッジア」に加え建物全体を見学できる所要時間1時間30分の「グランドツアー」から選べます。

By ParisRyokou

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