【パナム】パリの愛称・パリジャンが使っている名前のご紹介

評価 :5/5。

「パリ」を呼ぶ時、パリジャンが使っている名前

フランス語を勉強している、パリが好きな日本人の友達とフランスの曲を聞いたら、この質問が頭に出ってきました。「パナム」というのはわかりますか?また、「パナム」というのは聞いたことがありますか? 日本の方はわかるのかなと思っていたんですが、違います!この記事では、パリのあだ名についてお話ししましょう!🙆‍♀️

パナム(Paname)とは? 📚

この愛称を聞くと、パリの活気ある魂がすぐに思い浮かびます。でも、この名前はどこから来たのでしょう?そして、どうやって日常の中で定着したのでしょうか?その歴史とエピソードをひもといてみましょう。

愛称の起源

「パナム」の誕生には、19世紀末のスキャンダルが関係しています。1892年、パナマ運河建設を巡る汚職事件がフランスを揺るがしました。当時、建設資金が不足し、フランスの政治家たちは賄賂を受け取りました。この事件をきっかけに、汚職に関わる人々は「パナミスト」と呼ばれました。

事件の舞台となったパリも、この愛称を受け継ぎました。当初は否定的なニュアンスが強かった「パナム」ですが、時とともにそのイメージは変わり、今では親しみを込めた言葉として愛されています。

文化に影響を 🎨

文化に根付く「パナム」

「パナム」という言葉は、フランス文化の中で特別な存在です。シャンソンの巨匠エディット・ピアフやレオ・フェレが、この名前を歌に残しました。彼らの楽曲を聴けば、活気に満ちたパリの街角が目に浮かぶでしょう。

映画の中でも、この愛称はたびたび登場します。『天井桟敷の人々』などの名作では、パナムが詩や愛、悲劇の舞台となりました。文学の世界でも、現代作家ギヨーム・ミュッソなどが物語にこの言葉を織り交ぜ、親しみやすさと温かみを添えています。

パナムにまつわる小話

この愛称には、街の魅力的なエピソードも隠れています。モンマルトルでは、「パナム」と名付けられた猫が路地を歩き回り、人々をユニークな鳴き声で出迎えたという伝説があります。この猫は、地区の自由でクリエイティブな精神を象徴していました。

ラテン区のパン屋では、「バゲット・パナム」と名付けた特製バゲットを販売しています。外はパリッと、中はふんわりとしたこのパンは、パリジャンのシンプルで美味しいものへの愛を体現しています。

また、マレ地区にある「パナム」という名前のカフェも有名です。雨の降る11月の夜、そこで行われたアコーディオン演奏が友人たちの集まりを一瞬で忘れられないパーティに変えたというエピソードが語り継がれています。このカフェは今では、パリ好きの憩いの場となっています。

今の時代で 💫

時代を超える「パナム」

現在、「パナム」という言葉は新たな形で生き続けています。SNSではハッシュタグとして使われ、パリの日常を共有する場面が増えています。ラッパーのブーバの楽曲や、地元の会話の中でも耳にします。

「パナム」という言葉は、単なる愛称ではありません。それは多面性を持つ都市の象徴です。エレガントでありながら庶民的で、過去を誇りに思い、未来に開かれた街。それがパリ、そしてパナムなのです。

次回セーヌ川沿いを散歩する際には、ぜひ「パナム」に心の中で挨拶をしてみてください。

Powered by GetYourGuide

By ParisRyokou

こんにちは 👋 パリ旅行です! 当サイトは、フランス国籍🇫🇷のパリ出身のライターです。 「パリ旅行」を立ち上げた理由は、私自身のパリに関する知識を日本語で共有したいと思ったからです。 日本人向けの、パリの最高ガイドを作ってご紹介させていただきたいです! 皆さん、旅行をもっと楽しんでもらえるように、このサイトを作りました! 何卒よろしくお願いします!

関連な投稿