パリのRER線（Réseau Express Régional）で便利に移動しよう
「RER（Réseau Express Régional）」は、パリ市内と郊外を結ぶ高速鉄道ネットワークで、フランス旅行者にとってとても便利な交通手段です。
パリ中心部だけでなく、ヴェルサイユ宮殿やシャルル・ド・ゴール空港、ディズニーランド・パリなど、人気観光地へのアクセスもRERで簡単に行うことができます。
ここでは、RER線の概要や主な利用方法、旅行者にとって役立つ情報をご紹介します。
RER線は、A、B、C、D、Eの5つの路線で構成されています。各線が異なる地域を結び、パリ中心部を通過するため、都市部と郊外をスムーズに移動することができます。
メトロと連携しながら運行されており、チケットも共通で使用できるため、乗り換えが便利です。
| 路線 | 主な行き先 | 主な観光地 |
|---|---|---|
| RER A | マルヌ＝ラ＝ヴァレ方面 | ディズニーランド・パリ |
| RER B | シャルル・ド・ゴール空港方面 | 空港、リュクサンブール公園 |
| RER C | ヴェルサイユ宮殿方面 | ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔 |
| RER D | サン＝ジェルマン＝アン＝レー方面 | スタッド・ド・フランス |
| RER E | チェルヌ方面 | パリ東部地域 |
1. パリ郊外へのアクセスに最適
RER線は、パリ市内から遠く離れた観光スポットへのアクセス手段として非常に便利です。
たとえば、RER A線でディズニーランド・パリに向かったり、RER B線でシャルル・ド・ゴール空港に行ったりすることができます。
RER C線を利用すれば、パリから簡単にヴェルサイユ宮殿を訪れることができ、短時間での移動が可能です。
2. メトロと共通のチケット
RERのパリ中心部での運行区間では、メトロと同じ切符で乗車することができます。
たとえば、パリ市内の観光地間の移動には1回券（チケット・プラス）を利用でき、また、パリ・ヴィジット・パスを持っていれば、RERとメトロを自由に行き来することができます。
3. ゾーンによる運賃設定
パリのRERはゾーン制で運賃が決まっており、中心部を離れるほど料金が上がります。
観光客にとっては、目的地がどのゾーンに位置するかを確認し、対応するチケットを購入することが大切です。
パリ中心部はゾーン1に該当し、ヴェルサイユはゾーン4、ディズニーランド・パリはゾーン5に位置しています。
RER A線でディズニーランド・パリへ
RER A線を利用すれば、パリ中心部からディズニーランド・パリ（マルヌ＝ラ＝ヴァレ駅）まで約40分でアクセス可能です。
週末やホリデーシーズンは混雑することもあるため、早めの出発がおすすめです。
RER B線でシャルル・ド・ゴール空港へ
シャルル・ド・ゴール空港へは、RER B線が直結しています。
市内からは約30分ほどで空港に到着するため、フライト前の時間調整にも便利です。
市内各地から簡単にアクセスでき、空港アクセスとして最も効率的な手段です。
RER C線でヴェルサイユ宮殿へ
パリからヴェルサイユ宮殿へ行く場合、RER C線を利用します。
最寄り駅はヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ（Versailles Château Rive Gauche）で、駅から宮殿までは徒歩数分です。
パリ市内から約30分で到着し、美しい宮殿と庭園を訪れることができます。
- オフピーク時間を狙う：通勤時間帯（朝7:00〜9:00、夕方17:00〜19:00）は非常に混雑するため、観光目的での利用はオフピーク時間がおすすめです。
- 乗り間違いに注意：RERの各路線には支線があり、目的地によって行き先が異なります。乗車前に必ず行き先表示を確認しましょう。
- 荷物の取り扱い：RERは地下鉄に比べてスペースが広いため、大きな荷物でも比較的安心して利用できますが、混雑時には注意が必要です。
RERのチケットは、各駅の券売機や窓口で購入可能です。パリ市内の移動には通常のメトロ切符が利用できますが、郊外への移動には専用のチケットが必要です。観光客には、RERやメトロ、バスを自由に利用できる「パリ・ヴィジット・パス」が便利です。このパスは、1日から5日間有効で、主要な観光地を効率よく巡ることができます。
RERは、パリ市内から郊外への観光に便利で、効率的な移動手段を提供しています。
ディズニーランド・パリやヴェルサイユ宮殿、シャルル・ド・ゴール空港など、観光客が訪れたい主要なスポットへのアクセスも良好です。
利用方法やゾーン、チケット購入方法を把握して、RERを上手に活用し、パリ観光を満喫しましょう。